独立・開業すると年収はどう変わる?平均と増やし方
「独立したら、今よりも稼げるようになるのだろうか」「開業直後から収入が安定するのか不安だ」——そんな疑問を抱えながら、独立・開業を検討している方は多いのではないでしょうか。
国税庁の「令和4年分 申告所得税標本調査」によると、独立した人の平均年収(所得)は約473万円という結果が出ています。 しかしこの数字の裏には、年収1,000万円を超える経営者が3割以上いるという現実も隠れています。
この記事では、独立・開業後の年収のリアルを数値データとともに解説します。 業種別の平均年収・年収の仕組み・独立直後の注意点・目標年収に到達するための方法まで、網羅的にお伝えします。
Contents
独立・開業した人の平均年収はいくら?

独立した人の平均年収は473万円
国税庁の「令和4年分 申告所得税標本調査」によると、独立した人の平均年収(所得)は約473万円です。 国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」による会社員の平均年収が約460万円であることと比べると、大きな差はないように見えます。
ただし、この473万円はあくまで平均値です。 実態は年収100万円以下の方から1億円超の方まで、非常に幅広い層が含まれています。 重要なのは、独立後の年収には上限がないという点です。 会社員と違い、事業が成功するほど収入を青天井で伸ばしていける可能性があります。
年収500万〜1,000万円が最も多い層
国税庁のデータによると、独立した個人事業主の所得で**最も多い層は「500万円超〜1,000万円以下」**です。
| 所得階級 | 構成割合 |
|---|---|
| 100万円以下 | 7.6% |
| 100万円超〜200万円以下 | 22.6% |
| 200万円超〜300万円以下 | 20.0% |
| 300万円超〜500万円以下 | 22.9% |
| 500万円超〜1,000万円以下 | 18.4% |
| 1,000万円超〜2,000万円以下 | 5.7% |
| 2,000万円超〜5,000万円以下 | 2.1% |
| 5,000万円超〜1億円以下 | 0.4% |
| 1億円超 | 0.1% |
参考:国税庁「令和3年分 申告所得税標本調査」
独立した人のうち約3割以上が年収1,000万円以上を達成している一方、年収200万円以下の層も約30%を占めています。 「独立すれば必ず稼げる」でも「独立すると稼げない」でもなく、経営の質と努力次第で結果が大きく変わるのが独立・開業の本質です。
独立後の年収は経営者の能力次第で変わる
日本政策金融公庫の「新規開業パネル調査」によると、2016年に開業した経営者の報酬推移は以下の通りです。
| 時期 | 平均報酬月額 | 年収換算 |
|---|---|---|
| 起業直前 | 35.9万円 | 430.8万円 |
| 起業1年目 | 27.4万円 | 328.8万円 |
| 起業2年目 | 35.5万円 | 426.0万円 |
| 起業3年目 | 38.9万円 | 466.8万円 |
| 起業4年目 | 54.7万円 | 656.4万円 |
起業1年目は一時的に収入が下がるものの、3年目には起業直前の水準を回復し、4年目には大幅に上回るという傾向が見えます。 独立直後の収入減を「一時的なもの」と理解したうえで、中長期的な視点で経営に取り組むことが重要です。
【業種別】独立・開業した人の平均年収

一人あたり所得が多い業種ランキング
国税庁の統計データをもとに、個人事業主の一人あたり平均所得が高い業種をまとめました。
| 順位 | 業種 | 個人事業主数 | 一人あたり平均所得 |
|---|---|---|---|
| 1 | 医療保険業 | 164,611人 | 約1,375万円 |
| 2 | 弁護士・税理士・建築士等 | 168,448人 | 約718万円 |
| 3 | 鉱業 | 112人 | 約380万円 |
| 4 | 不動産業 | 8,769人 | 約342万円 |
| 5 | 金融保険業 | 8,769人 | 約342万円 |
| 6 | 情報通信業 | 1,536人 | 約292万円 |
| 7 | 建設業 | 671,748人 | 約286万円 |
| 8 | 農林水産業 | 328,736人 | 約280万円 |
参考:国税庁統計年報 第148回 令和4年版
専門資格が必要な業種ほど、一人あたりの所得が高い傾向にあります。 これから独立を検討している方は、自分のスキルや資格と照らし合わせながら、参入しやすい業種の中で所得水準が高いものを選ぶことが現実的なアプローチです。
独立している人数が多いのは建設業
独立・開業している人数が最も多い業種は建設業で、671,748人もの個人事業主が建設業で独立しています。
建設業に独立者が多い理由には、以下のような背景があります。
- 職人・技術者として独立しやすい環境が整っている
- 元請け・下請けの多層構造により、小規模事業者でも仕事を得やすい
- 建設業界全体の人手不足により、独立した職人への需要が安定している
全建総連東京都連合会の「2024年賃金調査報告書」によると、建設業の一人親方の1日あたりの賃金平均は23,049円です。 月25日稼働した場合、年収換算では約691万円にのぼります。 スキルと経験さえあれば、日本の平均年収を大きく上回る収入を実現できる業種です。
独立前に知っておきたい年収の仕組み

個人事業主の年収の決まり方
個人事業主の年収(所得)は、以下の計算式で求められます。
年収(所得)=年間の売上高 − 必要経費
売上高が2,000万円あっても、必要経費が1,500万円かかれば所得は500万円です。 売上高そのものが年収ではないという点を、まず正確に理解しておきましょう。
また、独立後は所得税・住民税・国民健康保険料・国民年金保険料をすべて自己負担します。 会社員は社会保険料を会社と折半していましたが、独立後は全額を自分で負担する必要があります。 同じ473万円という年収でも、手元に残る金額は会社員より少なくなるケースがある点を覚えておきましょう。
法人経営者の年収の決まり方
法人経営者の年収は、「役員報酬」という形で会社から支払われる報酬の総額が基本です。 会社の売上や利益がそのまま経営者の年収になるわけではなく、会社と個人の財布は法律上明確に分けられています。
役員報酬を高く設定すれば経営者の手取りは増えますが、法人税の節税効果が下がります。 逆に役員報酬を低く抑えると、経営者の手取りは少なくなりますが、法人税の節税効果が高まります。 個人事業主として独立するか、法人を設立するかは、事業規模や税負担のバランスを踏まえて慎重に検討しましょう。
給与所得者と同じ年収でも生活水準は変わる
同じ年収でも、独立後の方が生活水準は下がりやすい傾向があります。 その主な理由は以下の3点です。
- 社会保険料の負担増——健康保険・年金を全額自己負担するため手取りが減る
- 福利厚生がなくなる——健康診断・慶弔見舞金など、年間数十万円分の恩恵がなくなる
- 経費と生活費の管理が複雑になる——予想外の出費が増えやすい
単純に年収の数字だけを比較するのではなく、「手元にいくら残るか」という実質的な視点で独立後の収入を考えることが大切です。
独立直後に年収が下がりやすい理由と対策

起業1年目は費用と税負担が重なりやすい
起業1年目の平均報酬月額は27.4万円(年収換算328.8万円)と、起業直前の水準を大きく下回ります。 売上が安定するまでの間も固定費は発生し続けるため、収入と支出のバランスが崩れやすいのが独立直後の現実です。
独立1年目は会社員時代の税金を支払う必要がある
独立1年目に見落としがちなのが、会社員時代の年収をもとに計算された税金の支払いです。 住民税は「前年の所得」をもとに計算されるため、独立した年に収入がなくても前年分の税金が請求されます。
たとえば、会社員時代の年収が500万円だった場合の税負担の目安は以下の通りです。
| 税金・保険料の種類 | 目安金額 |
|---|---|
| 社会保険料(国民健康保険・国民年金) | 約75万円 |
| 所得税 | 約13万円 |
| 住民税(前年分) | 約24万円 |
| 合計 | 約112万円 |
年間約112万円もの税金・保険料が、事業が軌道に乗る前から必要になります。 対策として、独立前に最低6ヶ月〜1年分の生活費と税金分の資金を手元に確保しておくことが重要です。
起業1年目に特にお金のかかる経費とは
独立1年目は初期費用が集中する時期でもあります。 店舗・事務所を持つ場合は特に、敷金・礼金・内装費・設備費などのまとまった支出が経営を圧迫しやすくなります。
業種や開業方法にかかわらず、「経営が軌道に乗るまでの半年〜1年分の運転資金」を事前に確保しておくことが、独立1年目を乗り越えるための基本的な備えです。
副業から始めることで年収を維持しやすい
独立直後の収入減を防ぐための最も現実的な方法が、副業として事業をスタートさせることです。
- 本業の安定収入があることで、精神的・経済的に余裕を持って行動できる
- 副業を通じて、自分のスキルが市場でどれだけ通用するかを事前に確認できる
- 顧客・実績を積み上げてから独立することで、開業後のスタートダッシュが切りやすくなる
副業で月10万円の収入を安定して得られるようになってから独立すれば、開業直後でも収入源を確保した状態でスタートできます。 副業での経験が「独立後の収入安定」と「事業の成功確率向上」の両方に直結します。
時給換算すると収入が下がる恐れもある
独立後は、特に開業直後は「寝る時間以外はすべて仕事」という状況も珍しくありません。 仮に年収が会社員時代と同水準でも、労働時間が2倍になっていれば時給換算の収入は半分以下になっている可能性があります。
| 会社員時代 | 独立後1年目 | |
|---|---|---|
| 年収 | 430万円 | 430万円 |
| 年間労働時間 | 約2,000時間 | 約3,500時間 |
| 時給換算 | 約2,150円 | 約1,229円 |
「時給換算での収入が年々上がっているか」を定期的にチェックすることが、経営者としての成長を測る重要な指標になります。
目標年収に到達するための考え方と準備

目標年収から逆算して必要な売上高を知る
独立後に目標年収を達成するには、「いくら稼ぎたいか」ではなく「いくらの売上が必要か」という逆算思考が重要です。
業種によって必要な売上の倍率は異なります。
| 業種 | 目標年収に対して必要な売上高の目安 |
|---|---|
| 卸売業 | 約13倍 |
| 小売業 | 約8倍 |
| 建設業 | 約6倍 |
| 製造業 | 約4倍 |
| IT・コンサルタント | 約2〜3倍 |
| 業種平均 | 約5〜6倍 |
参考:フランチャイズの窓口
たとえば、年収500万円を目指す場合、業種平均であれば年間2,500万〜3,000万円の売上が必要という計算になります。 この逆算を事前に行うことで、月あたりの売上目標や1件あたりの単価設定が具体的に見えてきます。
独立後の年収アップには事業計画づくりが重要
独立後に安定した年収を得るためには、事業計画書の作成が欠かせません。 事業計画書は融資申請に必要なだけでなく、経営者自身が「何をどう進めるか」を整理するための羅針盤でもあります。
盛り込むべき主な項目は以下の通りです。
- 事業の概要——提供するサービス・商品の内容、ターゲット顧客
- 収支計画——売上予測・固定費・変動費・利益の見通し
- 資金計画——必要な開業資金の内訳と調達方法
- スケジュール——開業日・損益分岐点の達成時期
全国に設置されている「よろず支援拠点」では、専門家が無料で経営相談・事業計画書の作成支援に対応しています。 一人で悩まず、外部のサポートを積極的に活用しましょう。
中・長期計画で戦略を練る
独立直後から大きな利益を求めるよりも、中期〜長期的な視点でビジネス展開の戦略を練ることが、安定した年収アップにつながります。
具体的には、3年後・5年後の売上・利益目標を数値で設定し、定期的に実績と計画を比較することが有効です。 また、単発の仕事から継続収入(リテーナー契約・サブスクリプション型)へのシフトを意識することで、収入の安定性が高まります。 短期的な成果に一喜一憂せず、長期的な成功に向けた地道な積み上げが年収アップの最も確実な道です。
参入業界を慎重に選ぶ
どれだけ経営努力をしても、市場が縮小している業界では年収を伸ばすことに限界があります。 独立前に業界の将来性・市場規模・競合状況をしっかりと調査しておくことが、長期的な年収アップの前提条件です。
| チェック項目 | 確認すべき内容 |
|---|---|
| 市場規模 | 業界全体の市場規模は大きいか、成長しているか |
| 将来性 | 10年後も需要が続く業界か |
| 競合状況 | 差別化できる余地があるか |
| 利益率 | 経費を差し引いた後の利益率は十分か |
「好きな分野」と「稼げる分野」が重なる業界を見つけることが、長期的に高いモチベーションを保ちながら年収を伸ばすための理想的な選択です。
まとめ
この記事では、独立・開業後の年収に関するリアルな情報をデータとともに解説してきました。
独立・開業後の年収に関する基本データ
- 独立した人の平均年収は約473万円(国税庁 令和4年分)
- 最も多い所得層は500万〜1,000万円以下、独立者の3割以上が年収1,000万円以上
- 起業1年目の平均月収は27.4万円だが、4年目には54.7万円まで上昇する傾向がある
年収を伸ばすための3つのポイント
- 目標年収から逆算して、必要な売上高と受注件数を明確にする
- 事業計画書を作成し、短期・中長期の目標を数値で管理する
- 将来性があり利益率の高い業界を慎重に選ぶ
独立・開業は、努力次第で会社員では到達できない年収を実現できる可能性を持っています。 「年収のリアルを正確に把握したうえで、計画的に準備を進めること」が、独立・開業を成功させる最大の秘訣です。 この記事が、あなたの独立・開業に向けた準備の一助になれば幸いです。
ラーメンフランチャイズを始めるなら「油そば歌志軒」がおすすめ!

ラーメンフランチャイズを始めるなら、「油そば歌志軒」がおすすめです。
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– 個人の方、飲食店業界経験者の方、今から資金を貯める予定の方におすすめ
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教育の専門スタッフが丁寧に指導するので、フランチャイズオーナー未経験の方でも安心です。
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スープ釜が無いので厨房機器も少なく、小さな物件でも対応可能なパッケージとなっています。
半年間の平均月間売上は550万円。
店舗状況にもよりますが、充分な利益を見込むことができるでしょう。
のれん分けコースの特徴

一方ののれん分けコースは、「歌志軒」オリジナルの独立支援システム「実 MINORI」を活用した自己資金0円での開業が可能です。
まず社員として入社し、給料をもらいながら店長経験を積んだ上で独立するので、様々な不安要素を取り除きながらオーナー店長としてのスキルを身につけていけます。
キッチンスタッフからスタートし、副店長、店長を経て独立オーナーとなるまでの道のりを、既存店長が丁寧に指導しながらサポート。
着実なステップアップが可能な仕組みとなっています。
オーナーインタビューから見える魅力

実際にフランチャイズオーナーとして活躍されている方々のインタビューからも、「歌志軒」の魅力が伝わってきます。
【オーナーインタビューから見える魅力】
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– 商品の美味しさ、手軽さ、アレンジの楽しさが決め手
– 充実した研修と運営サポートで未経験者でも安心して開業できる
– 詳細なマニュアルとスタッフ育成システムで多店舗展開もしやすい
– 油そばの魅力を一人でも多くのお客様に伝えたいという情熱
オーナーの皆さんの声からは、「歌志軒」の商品力と充実したサポート体制への信頼、そして油そばの魅力を広めたいという熱い思いが感じられます。
ラーメンフランチャイズへの参入をお考えの方は、ぜひ「油そば歌志軒」に注目してみてはいかがでしょうか。
きっと、新たなビジネスチャンスと可能性が見えてくるはずです。

KAJIKEN